Updated by 『森林循環経済』編集部 on February 03, 2026, 2:59 PM JST
Editorial Board, Forest Circular Economy
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We aim to realize "Vision 2050: Japan Shines, Forest Circular Economy" promoted by the Platinum Forest Industry Initiative. We will disseminate ideas and initiatives to promote biomass chemistry, realize woody and lumbery communities, and encourage innovation in the forestry industry in order to fully utilize forest resources to decarbonize the economy, strengthen economic security, and create local communities.
シェルターはネットイーグルと連携し、中大規模木造建築の供給を支援する「モクビル」のパートナー企業に対して、非住宅木造プレカットCAD「XF15」の提供をこのほど開始した。設計から加工までを一貫して管理するデジタル技術の活用により、中大規模・中高層木造建築の生産性向上と普及を目指す。
「モクビル」は、日本住宅・木材技術センターから中大規模・中高層木造を対象とした供給支援システムとして、日本で初めて認定を受けた仕組みだ。シェルターが持つ2万棟を超える木構造体の供給実績と培われた技術リソース、広範な木質部材供給網をパートナー企業に提供することで、木造化のハードルを下げてきた。

提供開始した「XF15」は、ネットイーグルが開発した非住宅木造に特化した専用CADシステムだ。構造計算から構造設計、木材積算、プレカット加工、CLT、さらにはBIM連動にいたるまで、一連の工程を一元管理できる。複雑な複合金物の設計や積算を可能にする独自技術で、2021年には特許を取得している。2025年には、広島市で竣工した西日本初の純木造軸組5階建てビルにも採用された。
システムは10階建てまで対応可能で、円弧やトラスといった複雑な構造にも柔軟に対応できる強みを持つ。国内外のプレカット加工機と連動したCAD/CAMプレカットに加え、工区指定による複数工場での分散加工にも対応できる。また、設計事務所からプレカット工場までが共通のデータでつながることで、設計修正や重複作業といった無駄が排除され、工期短縮とコスト削減を同時に実現する。
木造建築の普及は、脱炭素社会の実現において極めて重要な役割を担っている。両社の取り組みは、単なるツールの提供に留まらず、パートナー企業とともに木造建築の市場を拡大し、その供給体制をデジタルによって高度化することを目指すものだ。
デジタル技術を駆使した生産プロセスの変革により、森林資源を有効活用した建築を増やすことは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた大きな一歩となる。
Reference Links
【ニュースリリース】中大規模木造建築供給支援システム「モクビル」パートナー企業に 非住宅木造プレカットCAD「XF15」提供開始(株式会社シェルター)