Updated by 『森林循環経済』編集部 on January 31, 2026, 1:08 PM JST
Editorial Board, Forest Circular Economy
Forestcircularity-editor
We aim to realize "Vision 2050: Japan Shines, Forest Circular Economy" promoted by the Platinum Forest Industry Initiative. We will disseminate ideas and initiatives to promote biomass chemistry, realize woody and lumbery communities, and encourage innovation in the forestry industry in order to fully utilize forest resources to decarbonize the economy, strengthen economic security, and create local communities.
セリオ、島田治男建築設計事務所、荒木組、Cキューブ・コンサルティングの4社は共同で、2025年6⽉に竣⼯したセリオの新社屋の「建築物LCA(ライフサイクルアセスメント)」算定を行い、一般的なオフィスビルと比較して温室効果ガス(GHG)排出量を約40%抑制したことを明らかにした。地域が抱える再造林率の低迷という課題に対し、森林資源の活用がもたらす環境価値を定量的に可視化した。
建築物LCAでは、建築物を構成する各部材や設備の製造、施工、使用、解体・リサイクルに至るまでの全過程におけるCO2排出量を評価する。セリオの新社屋は、岡山県産のCLT(直交集成板)を構造材に積極的に採用し、あわせて高度な省エネ設計を取り入れた。

算定の結果、ライフサイクル全体でのGHG排出量は74.5kg-CO2e/㎡年となった。比較対象の一般的なオフィスビルは約125kg-CO2e/㎡年であり、約40%という大幅な抑制に成功したことになる。この数値は、中大規模建築の木造化が脱炭素社会の実現において、実効性の高い選択肢であることを明確に裏付けている。

地域の企業が自らの拠点を地産の木材で構築することは、地域の林業・木材産業に対する直接的な支援となり、適切な伐採と植栽のサイクルを促す。定性的に語られがちな木材利用のメリットを具体的な数値で可視化したことは、他の企業や自治体が木造化へと踏み出すための強力なエビデンスとなるだろう。
■新社屋の概要
所在地:岡山市中区原尾島3丁目16番4号
用途:事務所
構造:木造(CLTパネル工法) 一部 鉄骨造
延床面積:1,830.31平方メートル(うち建築物LCA算定対象:本館1,423.15平方メートル)
建築主:セリオ株式会社
設計:島田治男建築設計事務所
施工:株式会社荒木組
スケジュール:2025年6月竣工
Reference Links
島田治男建築設計事務所、株式会社荒木組との「建築物LCA算定」に関する共同リリース掲載について | お知らせ | Cキューブ・コンサルティング