Updated by 『森林循環経済』編集部 on July 31, 2025, 8:14 PM JST
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プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。
林野庁は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、日本の木材を活用した優れた事例を紹介する展示「Wood Change 2025」を開催する。会場は「フューチャーライフヴィレッジ」で、期間は9月23日から29日まで。
会場では、木に関する優れたデザインを顕彰する「ウッドデザイン賞」受賞作品の中から、実際に触れることが可能な日用品、雑貨、文具、玩具といった木製品の実物や映像が展示される。また、9月23日には同会場内のステージで「木づかいシンポジウム2025 in 万博」の開催が予定されている。
林野庁は、木の利用を通じて持続可能な社会への移行を目指す「ウッド・チェンジ」を推進している。これは、身の回りのものを木に変え、暮らしに木を取り入れ、建築物を木造・木質化するなど、木材を使うことで森林を育てる取り組みであり、CO2の排出削減や人々の健康改善にもつながるものだ。
日本の森林の約4割は人工林であり、その多くが現在、本格的な利用期を迎えている。しかし、これらの森林資源は様々な要因から有効活用されていないのが現状だ。こうした木々を伐採して木材として活用し、若い木を植樹することで森林資源の循環が生まれ、持続可能な森林経営が実現する。花粉の少ないスギやヒノキの苗木に植え替えることは、花粉症問題の解決にも寄与する。
本展示は、「ウッド・チェンジ」の具体例に触れることを通じて「伐って、使って、植えて、育てる」という人工林の循環を学び、木材の価値を再認識する貴重な機会となるだろう。
■関連サイト
Wood Change 2025 特設サイト