木材の需要における国産材比率は40%を上回るまでに回復してきた。伐期を迎えている、または伐期を過ぎてしまった森林が多くなったことと、林野庁をはじめとする施策の効果であるといえよう。伐期を迎えている樹木が何故に収穫されない […]
生活者アンケートを活用した木造マンションに関する意識調査結果の第3弾では、木造マンションに対する不安要因に焦点を当てる。 木造の信頼性と安全性を正しく伝えることが必要 前回記事では、木造マンションが鉄筋コンクリート造(以 […]
本コラムではこれまで3冊の書籍を読み、日本人と森林の歴史の概要を知ろうとしてきた。その中で、なんとなく気になり出したのが熊沢蕃山である。日本森林史を扱った書籍は、ほぼ必ず彼に触れている。正直なところ、私の知識は「江戸時代 […]
林業の現場に、静かな変化が訪れている。林業従事者の高齢化が進み、2020年時点で65歳以上が就業者の25%を占めるという林野庁の統計もあるなかで、若年層を中心とした新規参入がじわりと増えている。背景には、自然との距離感が […]
近年の猛暑や少雪といった気候変動の顕在化、そして2050年カーボンニュートラルという国家的目標──。これらを背景に、日本の豊富な森林資源を「宝の持ち腐れ」にしてはならないという喫緊の課題が浮かび上がっている。この古くて新 […]
温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにすることを目指して、世界中で、技術、政策、地域連携など多角的な取り組みが加速されている。しかし、既存の技術と新規技術を組み合わせて未来社会をフォアキャストすることで、205 […]
各所でみられる木材利用の議論の前提になっているのは、森林バイオマスがカーボンニュートラル(炭素中立)であるということだ。しかし、この考え方を的確に説明できる人は案外少ないように思う。「森林循環経済」を構想する際の基礎とな […]
「箸? 森林とどう関係があるの?」と思われるかもしれませんが、日本の箸文化や食文化は木々と深い関係があります。それは日本人の生活様式や、日本人の精神性や生き方にも通じていると思っています。 素材が木である日本の箸の特異性 […]
2015年12月、フランス・パリで開催されたCOP21で採択されたのが「パリ協定」です。この協定は、すべての参加国に温室効果ガス削減目標の設定を求めています。日本は2020年、当時の菅首相が「2050年までに温室効果ガス […]
化石資源への代替にバイオマスを活用する試みが盛んに検討されているが、この種の取り組みは過去にも何回かブームがあったようだ。木材を原料とした液体燃料の製造などは第2次世界大戦の前後からも多数の試みが世界で行われていたようで […]
前回の振り返りとして、我が国における化学産業の製造プロセスを、原料から化成品の生産まで改めて見ていきましょう。 化成品の製造プロセス ~原料から製品まで 我が国の化成品は、主に化石資源である輸入原油(13,504万kL) […]
林業、木材加工、木材利用の話に入る前に考えておきたいことがある。2050年のカーボンニュートラルに向けての方針だ。環境省HPによると、サプライチェーン全体で二酸化炭素排出量を実質ゼロへ(Scope3)が詳しく書かれている […]
ENEOSおよび三菱ケミカルが茨城県神栖市の三菱ケミカル茨城事業所で建設を進めていたケミカルリサイクル設備が完成し、7月2日に竣工式が開催された。プラスチック油化の実現に向けた新設備によって廃プラスチックからリサイクル生 […]
生活者アンケートを活用した木造マンションに関する意識調査の第2回は、「Q. 一般的な鉄筋コンクリート造(以下「RC造」)のマンションと比較し、どれくらいの家賃であれば検討の対象となるか?」に対して得られた回答結果である。 […]
日本は国土の約3分の2が森林で覆われており、「森林大国(※1)」として知られています。この広大な森林は豊かな自然環境と多様な生態系を支える重要な資源である一方、その管理と保全には多大な労力と時間が求められます。加えて、少 […]