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シェルターと戸田建設、ハイブリッド木質耐火部材「COOL WOOD-ST」柱を開発 60分・90分の大臣認定取得で中高層木造建築の普及を後押し144

Updated by 『森林循環経済』編集部 on September 03, 2025, 9:07 AM JST

『森林循環経済』編集部

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プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。

シェルターと戸田建設は、鋼管柱の耐火被覆材に強化せっこうボードと木材を使用するハイブリッド木質耐火部材「COOL WOOD-ST」の柱を共同開発し、60分および90分耐火の国土交通大臣認定を取得した。これにより、都市部の中高層木造建築においても、設計自由度や採用可能性が一層高まると期待される。

「COOL WOOD」は、シェルターが開発した燃え止まり層にせっこうボードを用いた耐火部材だ。3時間耐火の国土交通大臣認定を取得した国内初の部材であり、日本、カナダ、スイスの3か国で特許を取得している。

全体図

今回開発された「COOL WOOD-ST」柱は、同製品のハイブリッドシリーズに位置づけられる。構造は、鋼管柱に取り付けた鋼製下地に強化せっこうボードをビス留めするシンプルなものだ。表面の耐火被覆材には強化せっこうボードと木材を組み合わせており、木材は樹種を問わず使用できるため、意匠や用途に応じた選択や、地域産木材の活用も可能となる。

平面図

強化せっこうボードの横目地部に目地補強材を設けることで、柱の外形寸法を最小で鋼管柱径+180mm程度に抑え、耐火被覆材の薄型化に成功した。他の木質耐火構造との接合も容易であり、設計や施工の省力化、自由度の高い計画が可能となる。

■参考リンク
ハイブリッド木質耐火部材『COOL WOOD-ST』 柱の60分・90分 国土交通大臣認定を取得/株式会社シェルター

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