Updated by 『森林循環経済』編集部 on October 09, 2025, 9:13 PM JST
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プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。
一般社団法人more treesと楽天グループの「Rakuten STAY」は、林野庁が推進する「ウッド・チェンジ」の一環として、初のコラボレーションを実現した。10月の「木材利用促進月間」に合わせ、宿泊体験を通じて国産木材の魅力を五感で体感できる「WOOD CHANGE × Rakuten STAYコラボルーム」を展開している。
本企画は、宿泊という非日常の空間で国産木材を用いた製品に囲まれる特別な体験を通じて、国産木材の魅力をより深く伝え、木材利用への行動変容を促すことを目的としている。

コンセプトは「国産木材に囲まれて過ごす、特別なひとときを。」とし、箱根リゾートの「Rakuten STAY TERRACE 箱根小涌谷」に国産木材の魅力を体感できる「WOOD CHANGE × Rakuten STAY コラボルーム」が誕生した。国産木材で作られたインテリアやアメニティ、玩具などが用意され、実際に使うことで、木製品の温もりや香り、木材利用の可能性を感じられるよう工夫されている。

部屋には「WOOD CHANGE PROJECT」の趣旨を紹介するリーフレット「WOOD CHANGE GUIDE BOOK」が設置されているほか、木に関する雑誌や絵本、写真集も集められており、日本が抱える森林問題や国産木材の活用法を学ぶこともできる。

管理が行き届かず森林の荒廃や、安価な輸入材の影響で国産木材の利用が低迷している現状は、日本が抱える大きな課題だ。木製品の利用を通して、このような問題や国産木材利用の重要性に触れる宿泊体験は、国産木材の認知拡大や利用促進に寄与し、持続可能な森林経営について考える貴重な機会となるだろう。