Updated by 『森林循環経済』編集部 on January 21, 2026, 1:03 PM JST
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プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。
三井ホーム北海道が、北海道警察による「令和7年度買取型交番、駐在所整備事業」の事業者に選定された。札幌市と恵庭市の計5か所に設置される交番は、構造体に国産のCLT(直交集成板)を用いたユニット工法を採用。木造交番の建設はグループ初の試みとなる。トドマツやカラマツ、シラカバといった地域材を積極的に活用し、持続可能な地域社会と脱炭素社会の実現を目指す。
建設される5棟の交番は、優れた強度を持つ国産材CLTを使用した箱型ユニットを採用している。主要構造部をあらかじめ工場で組み立ててから現場へ搬入することで、高い品質と安全性を確保。これにより、従来の工法と比較して工期を約3か月短縮し、2026年4月末の全棟引渡しを予定している。


設計・施工・品質管理のプロセスにおいて、さまざまな地元企業と連携している点も特徴だ。下地材や構造用合板のほか、カウンターや机などの家具にも道産材を取り入れることで、地産地消の推進と地域経済の活性化を支える。

性能面では、寒冷地である北海道の環境に配慮し、外断熱工法や3層断熱ガラスを用いた樹脂サッシ窓を導入している。熱交換換気扇や高効率エアコン、LED照明など組み合わせることで省エネ性能も向上させ、環境負荷の低減と快適な勤務環境の両立を図っている。
公共建築の木造化は、街の中に「木」という素材を溶け込ませ、人々に森林の価値を再認識させる役割も果たす。地域の安全を守る拠点としての機能に「環境配慮」と「地域貢献」という新たな価値が加わることで、森林と街をつなぐ架け橋となることが期待される。





■プロジェクト概要
発注者 :警察共済組合北海道支部
建設名称:令和7年度買取型交番、駐在所整備事業(第一次)
設計監理:三井ホーム北海道株式会社
施工:三井ホーム北海道株式会社
規模・構造:平屋及び2階建、全5棟・木造(CLTを使用した箱型ユニットの構造)
工事時期:2025年12月下旬~2026年4月下旬(予定)
■参考リンク
三井ホームグループ初の木造交番建設に着手~2026年4月に北海道に5つの新たなCLTを利用した木造交番が完成予定。安全確保・環境配慮・工期の約3カ月短縮を実現し、地元建材の活用で地域社会活性化に貢献~