Updated by 『森林循環経済』編集部 on January 27, 2026, 6:50 PM JST
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プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。
日立システムズは、群馬県森林組合連合会および京都大学発スタートアップのサンリット・シードリングスと連携し、森林の生物多様性の現状を正確に把握する実証実験を開始した。群馬県内の約50ヘクタールの森林を対象とし、実験で得られたデータに基づいて水源涵養機能の向上を目的とした整備施策を策定する。企業や自治体によるネイチャーポジティブな活動を支援し、自然と共存した持続可能な経済活動の実現を目指す。
本実験では、日立システムズが培ってきたドローンやAI活用による森林の解析技術と知見、サンリット・シードリングスが持つ高度な生物多様性分析技術を組み合わせる。

ドローン計測、AI活用、GIS解析、土壌や水中に残された生物由来の環境DNA分析などを通じて、その森が持つ生物多様性の現状や水源涵養機能を正確に把握する。このデータを基に、群馬県森林組合連合会が推進する森林整備において、水源保護に最適な間伐ポイントの特定や、生態系回復を優先した効果的・効率的な施策の策定を行う。
現在、世界的に「ネイチャーポジティブ」への対応が急務となっており、企業には自然環境への影響評価や情報開示が求められている。科学的データに基づいた精緻な現状把握ができれば、水源保護に最適な間伐ポイントの特定や、生態系回復を優先した施策策定が可能となる。
日立システムズは今後、全国約300拠点のネットワークを活用し、この取り組みを全国の自治体や企業へ展開する構えだ。テクノロジーを介した環境対策は生物多様性を回復へ導き、持続可能な社会を実現するための重要な一歩となる。
■参考リンク
日立システムズと群馬県森林組合連合会が森林のネイチャーポジティブに向けた実証実験を開始:ニュースリリース:2026年