Updated by 『森林循環経済』編集部 on January 29, 2026, 5:58 PM JST
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プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。
日本の森林資源を持続的に活かしていくためには、伐採・利用・再生を一体として回す、現場での判断と実装が欠かせません。しかし、そうした取り組みは、完成した成功事例として語られる前に、迷いや試行錯誤を含む「途中の実践」として進んでおり、社会に共有されにくいのが現状です。森林循環経済トークライブ第2回は、森林資源を循環させる現場で、実際に判断し、仕事をつくってきた女性たちが、自らの実践を言葉にして共有する「実践会議」です。すでに森や地域の仕事に関わりながら、「このままでいいのか」「どこで線を引くべきか」と立ち止まった経験のある方に、ぜひ参加していただきたい場です。

今回は「森の仕事にすでに関わっている女性」のリアルな判断の背景や思考の過程に焦点を当てます。たとえば、仕事として続けるためにどこで線を引いているのか、現場の実践をどのタイミングで外にひらくのか、「自分一人の活動」で終わらせないために何を手放してきたのか―。こうした判断は、マニュアルでは示しにくく、現場ごとに異なる形で積み重ねられてきました。一人ひとりの情熱を、いかにして地域の持続可能な「仕事」へと育てていくか。個人の葛藤を共有することは、次世代の担い手を育み、森の営みを繋いでいくための確かな一歩になると信じています。
「実践会議」とは、正解や合意を導く場ではありません。特定の結論を提示したり、誰かの取り組みを評価したりすることを目的とせず、現場で生まれている判断や迷い、その思考の過程を共有することに主眼を置いています。その中にある、仕事としての手応えや面白さも含めて言葉にすることで、視聴者が自分自身の立場で考えるための視点を得ると同時に、登壇者自身がこれまでの実践を整理する機会とすることを目指します。参加後には、自分がどこで迷い、何を基準に次の判断をすればよいのかを言葉にできる状態に、少し近づいているはずです。
・森と関わるようになったきっかけと、その入口
・林業や森の現場で働くという選択と、続けていくための判断
・伐る・使う・戻すという循環を、現場でどのように成立させているか
・森での実践を、地域社会や他者にどのようにひらいてきたか
・仕事としての手応えと、今も残っている迷いや問い
澤田佳代子(合同会社 Hikobayu 代表)
北海道ニセコ町を拠点に、トドマツ精油の製造や香りの商品開発を行う。森林資源を活かしたものづくりを通じて、森と人の関係を見つめ直す活動に取り組んでいる。
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きよみ(有限会社 高菊林業)
山形県真室川町で林業をしている「きよみ」です。林業歴は3年目になります。最近はチェーンソーを使って玉切り(丸太作り)作業だったり、プロセッサという重機での玉切り作業を主に任せてもらっています。私が山仕事をしていて1番好きなところは毎日表情を変える自然(山)に身を置けるところです。仕事がとても楽しい所です。大変なことも沢山ありますが、ただただ楽しいのです。
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kaori(里山カフェ&ゲストハウス sou)
2010年に千葉の里山に土地を購入し、3年かけて自宅兼店舗(カフェ&ゲストハウス)ハーフビルド。暮らしの一部として始めた里山の整備が、ゲストに自然体験や遊び場を提供する取り組みへと変化し、林業に関わるようになる。現在はカフェ&ゲストハウスを営む傍ら、夫婦ユニットとして特殊伐採の現場にも携わっている。
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兵庫泉(株式会社 兵庫親林開発 代表取締役)
代表となり8年目です。弊社は素材生産から特殊伐採までをこなす技術者集団です。社員は6名(内2名女性現場技術員)。3年前に完全に代替わりし、20代前半の3名が目下成長中の活気あふれる会社です。技術力でカバーし女性でもできる林業を目指しています。
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奥川季花(株式会社ソマノベース代表取締役)
高校時代に地元でおきた紀伊半島大水害で被災し、災害で人が亡くならない世の中を作りたいと志す。同志社大学で商学を学んだ後、ボーダレス・ジャパン、防災NPO、造林を行う(株式会社中川などの会社で働く)。土砂災害リスクの低い山づくりを目指し株式会社ソマノベースを設立。代表取締役を務める。自宅で植林用苗木を育てる、購入者参加型の新しい形の観葉植物「戻り苗」を発表し、Wood Change Awardやウッドデザインアワードを受賞。その後ECサイトを開設。企業向けにも戻り苗を販売し、約100社、3500本以上の苗木が全国で育てられている。
公式WEBサイト Instagram
山本望愛(合同会社887)
岡山県西粟倉村在住。2023年に林業や木材に纏わるメディア・プロデュース事業を展開する合同会社887にジョイン。ポッドキャスト番組「ちょうどいい材木ラジオ」編集長。愛のある森と人の関わりしろを、小さなプロジェクトチームで実践している。
ちょうどいい材木ラジオ 公式WEBサイト
※司会進行:住友馨(「森林循環経済」編集長)
トークでは、「森との関わりのきっかけ」「林業の現場で働くということ」「森での実践を、どのように地域社会にひらいていくか」という三つの視点を軸に議論を進めます。いずれも一般論や理想論ではなく、各地の現場で積み重ねられてきた経験をもとに語られます。後半には、参加者から事前に寄せられた問いを受け、それぞれがどのように向き合い、考えてきたのかを共有する時間を設けます。
・森林や林業に関心はあるものの、理想論と現場の距離を感じている方
・地域での実践や仕事づくりに関わりながら、判断の難しさに直面している方
・完成された成功事例よりも、その手前にある思考や試行錯誤に関心のある方
・自分はどこで迷っているのか、何を基準に次の判断をすべきかを整理したい方
・性別を問わず、現場のリアルな視点から「これからの森との関わり」を考えたい方
※本トークライブは、すぐに使えるノウハウや正解を持ち帰る場ではありません。自分はどこで迷っているのか、何を基準に次の判断をすべきかを整理するための「考える軸」を持ち帰ることができます。まだ答えが出ていなくても、考えがまとまっていなくても、そのままの状態で参加していただいて構いません。
本トークライブの後半では、視聴者の女性の皆様から事前にいただいた質問をもとに議論を深める時間を設けます。仕事づくりや現場での判断において直面している悩みや問いを、ぜひ申込フォームよりお寄せください。
※本トークライブは、女性の実践を軸とした回のため、事前質問は女性の方に限らせていただきます。(なお、本イベントの視聴自体はどなたでも可能です)
※いただいた質問からピックアップして回答いたします。
※当日の質疑応答はございません。
本トークライブにお申し込みいただいた方から抽選で10名様に、小宮山宏編著『森林循環経済』をプレゼントいたします。
■開催概要
イベント名称: 森林循環経済トークライブ Vol.2「森のしごとをつくる女性たち ― 森と地域をつなぐ実践会議」
開催日時: 2026年2月27日(金)12:30 〜 14:00
開催形式: オンライン(Zoom ウェビナー)
進行:トーク(70分)+ 質問回答(20分)
※当日の進行により時間配分は変更になる可能性があります
参加費: 無料(事前登録制)
主催:『森林循環経済』編集部(一般社団法人プラチナ構想ネットワーク)
■注意事項
・お申し込み後、参加用URLを記載したメールを送付します。届かない場合は迷惑メールフォルダもご確認ください。
・入力いただいたメールアドレスは、森林循環経済のニューズレター(無料)にも登録されます。注目記事やイベント情報などを週1回お届けします。不要な場合はいつでも解除できます。
・氏名・所属などの登録情報はイベント運営およびニューズレター配信のみに使用し、第三者には提供しません。
・イベントの録画・録音・スクリーンショットの取得はご遠慮ください。