Updated by 『森林循環経済』編集部 on February 21, 2026, 8:46 PM JST
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プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。
エステーと三井住友銀行は、同行の社有林「SMBCの森」で発生するヒノキ間伐材の枝葉から抽出したオイルを活用し、オリジナルのフレグランスカードを製作した。これまで廃棄されることの多かった未利用資源を「香り」という価値へ再構築した。社外コミュニケーション等のツールに活用し、資源循環や森林保全への理解へとつなげる方針だ。
三井住友銀行がネイチャーポジティブや脱炭素社会の実現に向けて2024年に取得した「SMBCの森」での適切な森林管理と、エステーグループが培ってきた香りの開発・抽出技術を掛け合わせた取り組み。香りの設計と製品化には、エステーの100%子会社であるコードミーの技術を活用している。

ヒノキの枝葉から生み出された香料を含浸・塗布したフレグランスカードは、名刺入れなどに忍ばせて香りを移すなど、日常のなかで手軽にヒノキの香りを楽しめる仕様となっている。
森林の健全性を維持するために欠かせない間伐や枝打ちだが、そこで発生する副産物の枝葉は活用が難しく、多くが現場に放置されるか廃棄されてきた。今回のプロジェクトは、こうした未利用資源を価値ある素材として再定義し、資源の循環を形にしたものだ。

企業が所有する森林資源を単なる保全対象にとどめず、具体的なコミュニケーションツールへと昇華させたことにより、銀行のブランドイメージや環境保護への姿勢を五感に訴える形で顧客へ届けることが可能となった。
■参考リンク
「SMBCの森」から抽出したヒノキオイルを活用した三井住友銀行向けフレグランスカードを製作 ~企業の社有林から生まれる未利用資源を、独自の抽出技術により「香り」の体験価値へ~(エステー株式会社)
「SMBC の森」のヒノキ間伐材から抽出したヒノキオイルを活用したフレグランスカード制作について(株式会社三井住友銀行)