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長澤 光太郎

Kotaro NAGASAWA

(一社)プラチナ構想ネットワーク

1958年東京生まれ。(株)三菱総合研究所でインフラストラクチャー、社会保障等の調査研究に従事。入社から数年間、治山治水のプロジェクトに携わり、当時の多くの河川系有識者から国土を100年、1000年単位で考える姿勢を仕込まれる。現在は三菱総合研究所顧問。学校法人十文字学園法人本部長補佐、東京都市大学非常勤講師を兼ねる。共著書等に「インフラストラクチャー概論」「共領域からの新・戦略」「還暦後の40年」。博士(工学)。

6.27Fri 2025

全国統一的林政を目指した幕府の挑戦と挫折 徳川林政史研究所『森林の江戸学』を読む(後編)

※前編はこちら江戸の御用調達商人による流通支配で地方の森林資源に打撃 徳川林政史研究所『森林の江戸学』を読む(前編) 前回は地方行政(藩)が地域に適した造林技術を追求し取りまとめ共有したことが江戸時代後半の全国的な森林復 […]

6.18Wed 2025

江戸の御用調達商人による流通支配で地方の森林資源に打撃 徳川林政史研究所『森林の江戸学』を読む(前編)

私はコンラッド・タットマンの著書を読んで、日本の森林は江戸時代初期の乱伐でほぼ崩壊してしまったが、我々の先祖たちが叡智を結集して全国的にそれを復活させたという育成林業成立の物語を知った。その軌跡は世界史的にも極めて貴重で […]

6.4Wed 2025

「育成林業」という人類史の偉業を19世紀に成就 コンラッド・タットマン『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読む(後編)

※前編はこちら森林の過剰伐採で日本が直面した2度の危機を解き明かす コンラッド・タットマン『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読む(前編) 日本の山の8割が裸になった(熊沢蕃山)という17世紀末の状況に関して、当 […]

5.19Mon 2025

森林の過剰伐採で日本が直面した2度の危機を解き明かす コンラッド・タットマン『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読む(前編)

千葉徳爾『はげ山の研究』を読むと、江戸時代には激しい森林荒廃があったことがわかる。では、日本史全体を俯瞰するとどうなるのだろう。そんな問いにコンパクトかつ的確に回答してくれる書物の一つがコンラッド・タットマン著『日本人は […]

5.9Fri 2025

貧困が共有地の収奪をもたらす構造を解き明かす 千葉徳爾『はげ山の研究』を読む(後編)

※前編はこちら地域の森林乱伐と歴史的背景を論考した名著 千葉徳爾『はげ山の研究』を読む(前編) 千葉徳爾『はげ山の研究』に記されている江戸時代の事例をもう一つ紹介する。濃尾平野の北東部(東濃地域)には陶磁器生産で知られる […]

5.6Tue 2025

地域の森林乱伐と歴史的背景を論考した名著 千葉徳爾『はげ山の研究』を読む(前編)

私たちは、森林が乱伐されると山地の保水力が低下して土砂が大量に流下し、天井川を形成したり河口部にある港湾の水深を損なったりすることを学んでいる。だから防災のためにも森林を保全すべきという認識も持っている。一方で、なぜ森林 […]

JA
『森林循環経済』創刊記念ウェビナー(Webinar)「森林循環で創出する未来」