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炭素循環と炭素固定

CO2の抑制、循環、変換、そして森林や海洋への固定

8.22Fri 2025

紙や板紙は「炭素を蓄え循環させる」社会装置としても機能【炭素耕作で未来を耕す】

私たちの身の回りにある最も身近な「森林由来のマスプロダクト」は、おそらく紙と板紙だろう。メモ帳、新聞、包装紙、段ボール、飲料パック――その姿は多様だが、それらはすべて、森林で育った木が製材ではなく「繊維」として利用され、 […]

8.12Tue 2025

なぜいま日本に「森林循環経済」が必要なのか 資源自給・生涯成長・住民出資のプラチナ社会を目指す決意

私はプラチナ構想ネットワークの会長として、また東京大学の元総長として、長年日本の未来を考えてきました。今、世界は激動の時代にあるからこそ、私たちが目指すべき社会像を明確にし、自分たちの国を強くしていくことが何よりも大切だ […]

7.25Fri 2025

【新刊】小宮山宏編著『森林循環経済』が描く2050年へのビジョン―資源国家・日本の再構築は「森」から

日本がいま直面する国家的課題ー2050年カーボンニュートラル、地域の持続可能性、そして資源自給の確立。これらに共通して必要なのが、「循環」に基づく社会の再設計です。その鍵を「森」に見出しているのが、小宮山宏編著による新刊 […]

7.18Fri 2025

「地域経済循環とカーボンニュートラル」の発想で、木材市売の荷主と買い方に新たなパワーバランスを

木材の需要における国産材比率は40%を上回るまでに回復してきた。伐期を迎えている、または伐期を過ぎてしまった森林が多くなったことと、林野庁をはじめとする施策の効果であるといえよう。伐期を迎えている樹木が何故に収穫されない […]

7.12Sat 2025

森林総研、土壌の温室効果ガス測定時間を7分の1に短縮 気候変動研究や森林管理の高度化に貢献する革新的技術

国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所は、森林土壌から放出される二酸化炭素(CO2)と吸収されるメタン(CH4)の測定を、従来の約7分の1の時間で行える新たな分析手法をこのほど開発した。広域かつ高頻度の観測が […]

7.10Thu 2025

地域連携・産業間連携ですすめるカーボンニュートラルの実現と化学産業の発展

温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにすることを目指して、世界中で、技術、政策、地域連携など多角的な取り組みが加速されている。しかし、既存の技術と新規技術を組み合わせて未来社会をフォアキャストすることで、205 […]

7.9Wed 2025

森林循環経済におけるバイオマス利用の基礎としての炭素中立性 ランドスケープアプローチが鍵に

各所でみられる木材利用の議論の前提になっているのは、森林バイオマスがカーボンニュートラル(炭素中立)であるということだ。しかし、この考え方を的確に説明できる人は案外少ないように思う。「森林循環経済」を構想する際の基礎とな […]

7.9Wed 2025

家庭や店舗の廃食用油が航空燃料に 国産SAF、定期旅客便への供給始まる

日揮ホールディングス、東京都、全日本空輸、日本航空の4者はこのほど、廃食用油を原料の一部とする国産SAF(持続可能な航空燃料)を、東京国際空港(羽田空港)発の定期旅客便へ供給開始したと共同で発表した。取組を通じて持続可能 […]

7.8Tue 2025

木材の優れた天然構造を活かした「形態維持型セルロース素材」で広がる可能性【炭素耕作で未来を耕す】

2015年12月、フランス・パリで開催されたCOP21で採択されたのが「パリ協定」です。この協定は、すべての参加国に温室効果ガス削減目標の設定を求めています。日本は2020年、当時の菅首相が「2050年までに温室効果ガス […]

7.7Mon 2025

地球温暖化対策にも貢献する「バイオマス資源」―森林循環経済と化学産業(2)

前回の振り返りとして、我が国における化学産業の製造プロセスを、原料から化成品の生産まで改めて見ていきましょう。 化成品の製造プロセス ~原料から製品まで 我が国の化成品は、主に化石資源である輸入原油(13,504万kL) […]

7.4Fri 2025

カーボンニュートラルは貨幣で買えるのか 森林と経済のパラドクス

林業、木材加工、木材利用の話に入る前に考えておきたいことがある。2050年のカーボンニュートラルに向けての方針だ。環境省HPによると、サプライチェーン全体で二酸化炭素排出量を実質ゼロへ(Scope3)が詳しく書かれている […]

7.1Tue 2025

早生樹林業でカーボンニュートラル実現へ、土壌を含めた物質循環の観点がカギ【炭素耕作で未来を耕す】

前回の記事はこちらバイオマス生産効率の高い早生樹が切り開く、新しい林業の可能性【炭素耕作で未来を耕す】 早生樹は伐採再造林で短期間に炭素蓄積を回復することが期待されます。樹木の炭素蓄積の主体は幹であり、単位面積当たりの立 […]

6.30Mon 2025

【炭素耕作で未来を耕す】材料・燃料も“育てる”時代へ

前回の記事はこちら【炭素耕作で未来を耕す】地球を救う“つくる”発想とは? 地球温暖化を食い止めるには、炭素の使い方そのものを見直す必要がある──。科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT) […]

6.20Fri 2025

バイオマス生産効率の高い早生樹が切り開く、新しい林業の可能性【炭素耕作で未来を耕す】

東京農工大学を中心とした共創の場形成支援プログラムでは「カーボンネガティブの限界に挑戦する炭素耕作拠点」を推進しています。本プロジェクトでは、化石資源から大気に放出された二酸化炭素(CO2)を農林業等の光合成で固定し、そ […]

6.17Tue 2025

森林資源フル活用の直接経済効果は2050年時点で4.7兆円と試算―森林循環経済総論(5)

これまでに述べた森林循環経済の展開を想定し、木質バイオマスの需給やその効果を試算してみた。バイオマス化学や木造都市の進展で木質バイオマス需要は大幅に拡大する。さらにパルプ・紙用材や燃料材なども加えると、2050年時点の国 […]

6.11Wed 2025

【炭素耕作で未来を耕す】地球を救う“つくる”発想とは?

地球温暖化を引き起こす温室効果ガス。その筆頭である二酸化炭素(CO2)をどう減らすかは、現代の人類にとって最大級の課題のひとつだ。そんな中、「炭素耕作」というユニークな概念が注目されている。農業のように“耕して”炭素を利 […]

JA