CO2の抑制、循環、変換、そして森林や海洋への固定
2015年12月、フランス・パリで開催されたCOP21で採択されたのが「パリ協定」です。この協定は、すべての参加国に温室効果ガス削減目標の設定を求めています。日本は2020年、当時の菅首相が「2050年までに温室効果ガス […]
前回の振り返りとして、我が国における化学産業の製造プロセスを、原料から化成品の生産まで改めて見ていきましょう。 化成品の製造プロセス ~原料から製品まで 我が国の化成品は、主に化石資源である輸入原油(13,504万kL) […]
林業、木材加工、木材利用の話に入る前に考えておきたいことがある。2050年のカーボンニュートラルに向けての方針だ。環境省HPによると、サプライチェーン全体で二酸化炭素排出量を実質ゼロへ(Scope3)が詳しく書かれている […]
前回の記事はこちらバイオマス生産効率の高い早生樹が切り開く、新しい林業の可能性【炭素耕作で未来を耕す】 早生樹は伐採再造林で短期間に炭素蓄積を回復することが期待されます。樹木の炭素蓄積の主体は幹であり、単位面積当たりの立 […]
前回の記事はこちら【炭素耕作で未来を耕す】地球を救う“つくる”発想とは? 地球温暖化を食い止めるには、炭素の使い方そのものを見直す必要がある──。科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT) […]
東京農工大学を中心とした共創の場形成支援プログラムでは「カーボンネガティブの限界に挑戦する炭素耕作拠点」を推進しています。本プロジェクトでは、化石資源から大気に放出された二酸化炭素(CO2)を農林業等の光合成で固定し、そ […]
これまでに述べた森林循環経済の展開を想定し、木質バイオマスの需給やその効果を試算してみた。バイオマス化学や木造都市の進展で木質バイオマス需要は大幅に拡大する。さらにパルプ・紙用材や燃料材なども加えると、2050年時点の国 […]
地球温暖化を引き起こす温室効果ガス。その筆頭である二酸化炭素(CO2)をどう減らすかは、現代の人類にとって最大級の課題のひとつだ。そんな中、「炭素耕作」というユニークな概念が注目されている。農業のように“耕して”炭素を利 […]
ぼくたちが約束した2050年カーボンニュートラル達成まで、あと25年! CO2排出抑制だけでは達成できないのだ。我が国の現在のCO2吸収は、森林緑地と海洋で6:4とすると、1.6億トン程度と考えられる。(森林緑地で樹木が […]
森林を守るために、木を伐る――。そう聞くと、直感的には矛盾しているように思えるかもしれません。しかし、先に見てきたように、木は成長とともにCO2の吸収力を落としていき、老いていくと、かえって炭素の貯蔵庫としての機能を失っ […]
株式会社トクヤマは山口県徳山町(現・周南市)で当時輸入品に依存していたソーダ灰の国産化をめざして1918年に創業。現在は化成品(ソーダ・塩カル・クロルアルカリ・塩ビ)、セメント(セメント・資源)、電子先端材料(高純度多結 […]
住友林業は森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開している。そんな同社が、林業再生へ向けての次なる大きな一歩を踏み出して […]
「森林」と「化学産業」という一見かけ離れたテーマを掲げたこのタイトルを見て、「いったいどんな関係があるのだろう?」と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。実は、これからの日本の未来を考えるうえで、森林と化学産業の関 […]
森林は、二酸化炭素(CO2)を吸収して酸素を放出する――このように習った記憶のある方も多いかもしれません。けれど実は、森林が常にCO2を吸ってくれるとは限らないことをご存じでしょうか。二酸化炭素の吸収力には「ピーク」があ […]