• 執筆者一覧Contributors
  • ニューズレター登録Newsletter

改質リグニン

スギ(杉:Cryptomeria japonica)から作るバイオ由来の新素材

8.18Mon 2025

リグニンから均質な高分子素材を製造する鍵は、化学とバイオの学際的アプローチ【炭素耕作で未来を耕す】

リグニンはセルロースとともに木質および草本系バイオマスの主要成分であるが、その規則性のない不均一な化学構造が、素材として広く利用するうえでの障壁となっている (※詳細は7月25日の森林循環経済の記事を参照)。この不均一性 […]

8.4Mon 2025

脱炭素社会実現の鍵・リグニン利用技術の確立へ、微生物の代謝を活用する研究が活発【炭素耕作で未来を耕す】

脱炭素社会の実現には、石油への依存を減らし、持続可能なマテリアル原料を確保することが不可欠である。この課題に対して、植物細胞壁の9〜32%を構成するリグニンが大きな注目を集めている。リグニンは、年間約200億トン生産され […]

7.25Fri 2025

化石資源代替の鍵となる木材由来原料「リグニン」の構造の多様性を解き明かす【炭素耕作で未来を耕す】

セルロースとヘミセルロース、リグニンを主な化学成分とする木材の構造は、よく鉄筋コンクリートに例えられる。多糖であるセルロースやヘミセルロースは、それぞれ太い鉄骨や細い鉄筋、そしてリグニンがコンクリートに相当する。鉄筋コン […]

7.8Tue 2025

原料バイオマスを探る(1) 植物の特徴や性質を解き明かすキャラクタリゼーションが重要

化石資源への代替にバイオマスを活用する試みが盛んに検討されているが、この種の取り組みは過去にも何回かブームがあったようだ。木材を原料とした液体燃料の製造などは第2次世界大戦の前後からも多数の試みが世界で行われていたようで […]

6.24Tue 2025

森から始まる、ものづくりと公益的価値―バイオマスの〝全流域〟を成長分野に

持続可能な社会の実現へ、次代の中核産業として期待が集まる木質バイオマスビジネス。その普及には資源供給へ向けた森林の経営から、これを用いたバイオものづくりまで、カバーすべき分野も広い。150年の歴史をもつ製紙会社ならではの […]

6.12Thu 2025

バイオマス資源を核に企業と社会の大変革を 燃料に製品に広がる可能性

カーボンニュートラルにおいて最も重要となる、温室効果ガス削減へ向けた試み。なかでも森林循環経済という点で、大きな期待を寄せられるのがバイオマス資源の活用だ。プラチナ森林産業イニシアティブのメンバーとして、専門の化学工学の […]

6.2Mon 2025

未来をつくる3つの領域/木を伐り、活かし、都市に固定する「循環の輪」―日本の森林が支える循環社会(4)

森林を守るために、木を伐る――。そう聞くと、直感的には矛盾しているように思えるかもしれません。しかし、先に見てきたように、木は成長とともにCO2の吸収力を落としていき、老いていくと、かえって炭素の貯蔵庫としての機能を失っ […]

5.8Thu 2025

石油からバイオマスへの転換は、林業・製材施設と化学プラントの連携が鍵—森林循環経済総論(2)

木質バイオマスの新規需要は、石油化学からバイオマス化学への転換で発生する。カーボン・ニュートラルの実現に向けて、2050年時点で化石資源はほとんど活用できなくなる。これは燃料としてだけでなく、原料としても同様である。一方 […]

JA