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京王電鉄が「森林×ACTチャレンジ2025」でグランプリ 都市と森をつなぐ循環的な取り組みを評価149

Updated by 『森林循環経済』編集部 on September 13, 2025, 4:24 PM JST

『森林循環経済』編集部

Forestcircularity-editor

プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。

林野庁が主催する「森林×ACTチャレンジ2025」の森林づくり部門において、京王電鉄がグランプリ(農林水産大臣賞)を受賞した。社有林の整備から沿線での地域材活用、環境教育に至るまで、森林資源の循環利用と環境意識の向上に貢献する一連の活動が高く評価された。鉄道事業者によるグランプリ受賞は全国で初となる。

沿線の多摩地域の活性化に貢献

「森林×ACTチャレンジ」は、森林の適切な整備・保全に貢献する企業などの優れた取り組みを顕彰し、さらなる取り組みの拡大を図るもの。京王電鉄は、京王グループが掲げる「環境にやさしく」という企業理念のもと、環境に配慮した幅広い取り組みを推進してきた。

「京王水源の森」活動の様子

北海道に所有する約300haの社有林の適切な整備・管理や伐採木の活用にはじまり、「京王水源の森」における森林保全作業への参加、市民団体「高尾の森づくりの会」の森林再生活動への支援、次世代を担う子どもたちに向けた環境教育プログラム「高尾の森 親子森林体験スクール」の提供など取り組みの内容は多岐にわたる。これらの地道な活動が、今回の受賞につながった。

審査では特に、沿線の多摩地域の活性化に貢献するとともに、「伐って、使って、植えて、育てる」という森林資源の循環利用にも寄与する幅広い取り組みを行っている点が評価された。

鉄道事業を基盤としながら事業エリアの自然資本を活用した同社の活動は、森林によるCO2吸収で地球温暖化防止に貢献するだけでなく、経済、環境、社会の三側面において地域へ持続可能な価値を生み出している。

■参考リンク
業界初!林野庁主催「森林×ACTチャレンジ2025」にてグランプリ(農林水産大臣賞)(京王電鉄株式会社)
森林× A C T ( アクト) チャレンジ2025受賞者決定!(林野庁)

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