Updated by 『森林循環経済』編集部 on February 17, 2026, 12:32 PM JST
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プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。
第一生命保険は、清水建設の技術協力のもと、東京都品川区に賃貸マンション「プライマル品川大井町」を2月に竣工した。生命保険業界では初(※自社調べ)となる木造ハイブリッド構造を採用し、木の温もりを通じたウェルビーイングな住空間を提供する。建設過程でのCO2排出量を約7%削減するなど、環境負荷の低減と豊かな居住性能の両立を目指した、都市型集合住宅の新たなモデルだ。
「プライマル品川大井町」は、鉄筋コンクリート(RC)造と木造を組み合わせたハイブリッド構造を導入している。従来のRC造のみの建物と比較して、建設時のCO2排出量を抑えることに成功した。さらに、国産材の積極的な採用や端材の有効活用を通じて、国内の森林資源の循環を後押ししている。

技術面では、清水建設が開発した木質建築技術「シミズハイウッド(R)」が活用されている。木材を構造体や内外装の仕上げ材として効果的に配置したほか、梁を床側に設置する「逆梁構法」を採用した。これにより、天然木に囲まれた開放感のある住空間を実現した。

本物件の根底には、居住者の心身を健やかに保つ「ウェルビーイング」というコンセプトがある。共用部のエントランスやプロムナードにも木材がふんだんに活用されており、都心にいながら日常的に木の香りと温もりを感じられる設計がなされている。


木質の住環境がもたらすのは単なる癒やしだけではなく、生活の質そのものを高める体験だ。脱炭素社会の実現に向けた環境への配慮と、住まう喜びの両立。この課題に対する一つの回答を、都市型賃貸住宅という形で提示した事例といえる。
■建物の概要
所在地:東京都品川区大井4丁目17-16
主要用途:共同住宅
規模:地上9階建て 総戸数38戸(1LDK 20戸、2LDK 16戸、3LDK 2戸)
延べ面積:2,485.78平方メートル
構造:木造ハイブリッド構造(鉄筋コンクリート造・木造)
プロジェクトマネジメント・運営管理:相互住宅株式会社
設計:清水建設株式会社
施工:清水建設・日本建設共同企業体
竣工日:2026年2月13日
■参考リンク
「住まう喜び well-being」を実現する賃貸マンション「プライマル品川大井町」竣工のお知らせ | 清水建設