古来からの森林との深い関わりの歴史が、日本人の精神文化や伝統文化を熟成させてきた
前回のコラムで、日本の箸はもともと「私達の食べ物を運ぶ道具ではなかった」ことや、「素材は木材からできていること」、「正月や結婚式に用いる祝箸がなぜ柳の木でできているのか」などについて、お伝えしました。海外では、韓国では金 […]
ドイツの林業が気になる。その理由は三つあって、一つはドイツが日本と並んで育成林業を実現した国であること。そしてそれが専門家主導によるらしいこと、さらには明治日本がドイツ林業を導入したとされること。そんな興味関心で関連書籍 […]
私はプラチナ構想ネットワークの会長として、また東京大学の元総長として、長年日本の未来を考えてきました。今、世界は激動の時代にあるからこそ、私たちが目指すべき社会像を明確にし、自分たちの国を強くしていくことが何よりも大切だ […]
※前編はこちら日本森林史の先駆者・熊沢蕃山は忖度しない思想家 『集義和書』『集義外書』を読む(前編) 災害対応、土木、教育の実務でも活躍 1645年、26歳で岡山藩に再仕官した蕃山は、藩主池田光政に見出され、3年後には家 […]
日本がいま直面する国家的課題ー2050年カーボンニュートラル、地域の持続可能性、そして資源自給の確立。これらに共通して必要なのが、「循環」に基づく社会の再設計です。その鍵を「森」に見出しているのが、小宮山宏編著による新刊 […]
本コラムではこれまで3冊の書籍を読み、日本人と森林の歴史の概要を知ろうとしてきた。その中で、なんとなく気になり出したのが熊沢蕃山である。日本森林史を扱った書籍は、ほぼ必ず彼に触れている。正直なところ、私の知識は「江戸時代 […]
「箸? 森林とどう関係があるの?」と思われるかもしれませんが、日本の箸文化や食文化は木々と深い関係があります。それは日本人の生活様式や、日本人の精神性や生き方にも通じていると思っています。 素材が木である日本の箸の特異性 […]
林業、木材加工、木材利用の話に入る前に考えておきたいことがある。2050年のカーボンニュートラルに向けての方針だ。環境省HPによると、サプライチェーン全体で二酸化炭素排出量を実質ゼロへ(Scope3)が詳しく書かれている […]
※前編はこちら江戸の御用調達商人による流通支配で地方の森林資源に打撃 徳川林政史研究所『森林の江戸学』を読む(前編) 前回は地方行政(藩)が地域に適した造林技術を追求し取りまとめ共有したことが江戸時代後半の全国的な森林復 […]
プラチナ社会(地球が持続し、豊かで、すべての人の自己実現を可能とする社会)をどうやって実現するのか。プラチナ構想ネットワークは、次の3つのステップを掲げて取り組んでいる。 第一は、「理念の形成と普及」である。プラチナ社会 […]
王子ホールディングスとグループ会社の王子ネピアは、星野リゾートと連携し、ホテルやレストランで排出される使用済みの紙製ハンドタオルを、新たな「nepiaハンドタオル」へと生まれ変わらせる水平リサイクルを始めた。廃棄物の削減 […]
私はコンラッド・タットマンの著書を読んで、日本の森林は江戸時代初期の乱伐でほぼ崩壊してしまったが、我々の先祖たちが叡智を結集して全国的にそれを復活させたという育成林業成立の物語を知った。その軌跡は世界史的にも極めて貴重で […]
今回の『森林循環経済』創刊記念特別セミナーでは、この『森林循環経済』を加速させる様々な人たちによる話題提供とディスカッションを展開します。
ぼくたちが約束した2050年カーボンニュートラル達成まで、あと25年! CO2排出抑制だけでは達成できないのだ。我が国の現在のCO2吸収は、森林緑地と海洋で6:4とすると、1.6億トン程度と考えられる。(森林緑地で樹木が […]
※前編はこちら森林の過剰伐採で日本が直面した2度の危機を解き明かす コンラッド・タットマン『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読む(前編) 日本の山の8割が裸になった(熊沢蕃山)という17世紀末の状況に関して、当 […]