Updated by 『森林循環経済』編集部 on July 13, 2026, 11:43 AM JST
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プラチナ森林産業イニシアティブが推進する「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」の実現を目指します。森林資源のフル活用による脱炭素・経済安全保障強化・地方創生に向け、バイオマス化学の推進、まちの木造化・木質化の実現、林業の革新を後押しするアイデアや取り組みを発信します。
脱炭素社会の実現やウェルビーイングへの関心の高まり、そして「都市の木造化推進法」を背景とした官民の連携強化により、オフィスや公共施設、商業施設などにおける木質化への需要が拡大している。しかし、従来の木質化工法や製品には耐久性の確保や施工の専門性、コスト、建築後の移設や再利用の難しさといったさまざまなハードルが存在した。こうした課題を打破すべく、民間では地域材を活用した高耐久床材の開発や家具を起点とした空間提案に加え、移動式やマグネット式といったイノベーションが相次いでいる。「ウッドデザイン賞2026」の募集も始まり、木質空間は用途や導入方法の選択肢を広げながら、新たな価値を創出する段階へと進みつつある。
総合木質建材メーカーのノダは、公共施設や地域案件などにおける国産材・地域材の活用ニーズに応えるため、「地域材対応床材(軽土足用)」の提案を開始した。基材に静岡県産ヒノキとスギを組み合わせたハイブリッド合板を採用。地域材に50〜60%の加圧強化処理を施し、培ってきた塗装技術を融合させることで、歩行頻度が高く傷や汚れがつきやすい軽土足用途にも耐えうる高い耐久性と施工性を両立させている。挽板・突板の両タイプに対応し、表面材に全国各地の地域産材を選択できる。同社は3月に静岡県と「しずおか県産材利用促進協定」を締結するなど、確実な森林資源の循環を支える取り組みを推進。今後はグループ会社との連携による外構分野への地域材提案も強化していく。各自治体が推進する「地産地消」の木材利用方針と合致させることで確実な森林資源の循環を支えるとともに、地域のニーズに寄り添った木質空間の創出を後押しする。

※参考リンク
地域材を活用した内装木質化提案を強化。地域材対応床材(軽土足用)の提案を開始 | PR TIMES
木製家具メーカーのカリモク家具は、スギを主材とする新コレクション「MORIWA(モリワ)」を発表した。野村不動産グループによる奥多摩町での森林経営プロジェクトを起点に、建築家・芦沢啓治氏も交えた三社協働で開発した。従来はバイオマス燃料として燃やされていた小径・節有材を家具材として活用している。柔らかさと軽さという針葉樹の特性を活かしながら、強度が必要な部分に広葉樹を組み合わせることで製品化を実現した。さらに開発には障がい者や車椅子利用者らが参加する「インクルーシブデザイン」を採用し、誰もが使いやすい美しさを追求した。同コレクションは、地域材の活用が求められるオフィスや商業施設などのコントラクト案件を主軸に展開する。家具を起点に全国の地域材活用へと広げることで、人々が集う場に豊かな木質空間を生み出し、森林の循環へ貢献することを目指す。

※参考リンク
カリモク家具、新コレクション「MORIWA」を発表 | カリモク家具株式会社
大阪ガスは、大阪・関西万博の「ガスパビリオン おばけワンダーランド」で使用された外膜を有効活用した木質空間ユニット「つな木」2基を大阪市北区役所に寄贈した。「つな木」は日建設計と三進金属工業が共同開発した建築ユニットで、木材の温かみと金属の強度を融合させたハイブリッド構造が特徴。木材と専用クランプを用いて自由な用途やサイズで組み立てられ、イベントでの利用だけでなく、災害や非常時には医療ブースや避難所に適した個室空間としても幅広く活用できる。側壁と天井膜には、大阪ガスが開発した外気温よりも温度を下げられる放射冷却素材「SPACECOOL(スペースクール)」が使用されている。万博のレガシーを無駄にせず、身近な公共スペースなどで活用できる木質ユニットへとアップサイクルした象徴的な事例といえる。

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大阪・関西万博「ガスパビリオン おばけワンダーランド」の外膜を活用した「木質空間ユニット『つな木』」を大阪市に寄贈 | 大阪ガス株式会社
木材や建築資材の流通を手がけるヤマガタヤ産業は太平ハウジングと共同で、岐阜県産材をふんだんに使用したトレーラー型ハウス「GF-BASE(ジーエフベース)」を開発した。「森の空間をどこへでも運ぶ」をコンセプトに、木質空間とモビリティを融合。従来のトレーラーハウスに多かった「内装の人工っぽさ」や「日本の多湿な気候に合わない」といった課題を、無垢材や木の塗り壁による調湿・消臭効果に加え、断熱性能等級6相当の仕様で克服している。移動や再利用が容易な車両扱いのメリットを活かし、オフィスや宿泊、店舗など多様な用途に対応している。さらに、従来の仮設住宅に比べ数時間から数日で設置可能なため、有事の際には災害支援拠点としても機能する。建築が難しいエリアにも本物の木の温もりを届ける本製品は、木質空間の新しい可能性を広げるソリューションといえる。

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岐阜県産材で“森を運ぶ”トレーラー型ハウス誕生 移動式木質空間「GF-BASE」 ワーク・宿泊・災害支援まで対応 | @Press
壁面用マグネットアートパネルを製作するモザイクスタイルは、磁石で自由に着脱できる「天然木マグネットスクウェア」の特別展示を7月1日から14日まで、東京都・新宿の国産木材活用拠点「MOCTION(モクション)」にて実施している。従来の壁面木質化は、多額の施工費や工期の長さに加え、原状回復の難しさから賃貸オフィスや期間限定店舗などへの導入ハードルが高いという課題があった。壁面にスチールシートをタッカーで留め、その上にパネルを吸着させる独自の「マグネット工法」を採用。圧倒的な手軽さで原状回復の心配をなくし、部分的な貼り替え、さらに移転時に剥がして次の場所へ持っていく再利用にも柔軟に対応する。さまざまな建物内へ手軽に天然木の温もりを取り入れた木質空間を構築しやすくするイノベーションとして期待される。


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1分施工を実現する「天然木マグネットスクウェア」を、新宿OZON・MOCTIONにて7月1日〜限定展示!内装壁の「木質化」を、もっと自由で軽やかに。 | PR TIMES
一般社団法人日本ウッドデザイン協会は、木を用いた優れた建築・空間、技術・建材、プロダクツ、コミュニケーション、調査・研究の5分野を対象とする「ウッドデザイン賞2026」の応募を7月31日まで受け付けている。デザインの力で木の良さや価値を再構築し、社会課題の解決や豊かな暮らしの提示を目指し、国内の「木づかい」のトレンドを牽引する重要な役割を果たしている。本年度からは、従来の4大臣賞(農林水産、経済産業、国土交通、環境)に加え、新たに「文部科学大臣賞」の授与が決定した。これにより、より幅広い分野における木材活用への評価軸が強化される。受賞作の広報やマッチングを通じた市場拡大を見込むとともに、社会全体における森林資源循環や木材利用への理解醸成や、日々の暮らしを彩る木質空間のさらなる質の向上が期待される。

※参考リンク
ウッドデザイン賞2026、アカウント作成および応募作品登録を開始しました。 | 一般社団法人日本ウッドデザイン協会

近年、脱炭素社会の実現やESG投資の拡大、ウェルビーイングへの関心の高まりを背景に、木造オフィスや木造商業施設への注目が急速に高まっています。一方で、非住宅の木造化が実際にどのように進んでいるのか、先進事例や技術、制度に関する情報はさまざまな媒体に分散しており、体系的に把握することは容易ではありません。本資料では、一般社団法人プラチナ構想ネットワーク「プラチナ森林産業イニシアティブ 木造都市分科会」が、木造オフィス・商業施設の先進事例4件に加え、木造都市の考え方や技術、制度動向を全23ページにまとめました。木造建築の企画・提案や情報収集、非住宅木造の最新動向を把握するための資料としてご活用ください。続きを読む